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パリに帰る

 サンクトペテルブルクの「ディアギレフ・フェスティバル」の全日程が終わり、パリに帰る。片道3時間半だから楽である。
 きょうは部屋でインターネットが使えないので、近所のマックでこれを書いている。日本でもNYでも、自宅と図書館でしかインターネットを使ったことがないので、マックでネットというのがこれが初めてであるが、ありがたいものである。NYでもパリでもロシアでも、マックとかスタバは無料インターネットを売り物にしているようである。
 まわりでも、若者たちが持参したノートパソコンを開いている。
  
 ロシアは毎日だいたい2度か3度で、ほとんど雨が降っていたので、とにかく寒かった。パリも昨日は5度だったそうだが、今日は14度ある。
 
 サンクトで驚いたのは、いまやNYやパリだけでなく、サンクトもスシバーだらけだということである。中心部しか知らないが、ワンブロックごとにヤポーシャ、エヴラジア、ドゥヴェ・パーロキチなどのスシバーがある。おそらくどこも経営は中国系か朝鮮系であろうが(握っているのはロシア人の若者である)、従業員が日本式接客術をしこまれているので驚いた(中国人の接客は世界最悪のひとつである)。「いらっしゃいませ。本日はご来店ありがとうございます。このお店を選んでいただいて、ありがとうございます。こちらのメニューからお選びください。ビジネスランチなど、お得なメニューもいろいろご用意しています」と、ロシアの若い娘さんがすらすらと言うから、感心する。味は・・・NYのスシバーと似たようなものである。生物は怖いから、エビ・テンプラ巻きというのを頼んだが、マヨネーズの量に辟易した。
 ご存じかもしれないが、ロシア人は世界一マヨネーズの好きな国民で、サラダとかオードーブルはほとんどたっぷりのマヨネーズにあえてある。ロシア料理といえば、ボルシチ、ピロシキ、そしてザクースカ(前菜)だが、ザクースカはほとんどマヨネーズだらけである。
 驚かされたのは、メニューが、「エビニギリ」とか「ハマチニギリ」とか「マグロ・テマキ」とか、日本語で書いてあることだ(文字はもちろんロシア文字だが)。ロシア語に翻訳していないのである。「ヤサイ・ヤキウドン」とか言えば、ちゃんと店員に通じる。
    
 数日間、朝食以外はすべて外食だったが、ちゃんとしたレストランには1度も行かず、若者がいくような気楽な安いレストランを探して食べた。そこで気づいたのだが、ロシアの若者たちは席に非常にこだわる。店員に席に案内されても、「他にもっといい席はないか」とか「あちらの席に変わってもいいか」とか注文を付ける。どういう席が好きかというと、窓際である。ロシアは半地下のレストランが多いので、少しでも陽光が差すところがいいのだろうか。
 
 それにしても、ロシアの若者たちが箸で鮨を食べているのを見ると、時代は変わったなあと思う。いや実際、鮨は世界を席巻したといってよかろう。

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